ウサギと猟犬の必勝法について
はじめまして、とらいおと申します。普段ブログなどは書かないので読みづらい文章になるとは思いますがご容赦ください。
先日任天堂より「世界のアソビ大全51」というゲームソフトが発売されました。自分もそのソフトを買って楽しく遊んでいたのですが、その中でも「ウサギと猟犬」というゲームにハマってしまいました。しかしこのゲーム、Twitterで検索すると
「ウサギでしか勝てない」「猟犬側では無理ゲー」「ウサギと猟犬はクソゲーだ」
みたいなツイートが散見されます。確かに自分も初めてプレーした時はウサギ側でしか勝つことができず、逆に猟犬側では全く勝てませんでした。しかし猟犬側で何とかして勝つことはできないかと何回もプレーしていくうちに猟犬側でも勝つことができるようになりました。
結論から言います。このゲームはウサギの初期位置に関わらず猟犬必勝のゲームです。
このブログでは基本的なルール(駒の動かし方、勝利条件)がわかっていることを前提としてそれぞれのパターンにおいての手筋を書いていきたいと思います。注意していただきたいのは最短手順ではなく自分が思う必勝手順であるのでもしかしたら最善手が別に存在するかもしれない(というか検討してないのでたぶんどこかで存在する)ということです。もし気づいた方はコメントなどで優しく指摘していただきますと幸いです。
はじめに、駒の動かし方がわかりやすくなるように盤面に名前を付けたいと思います。
左上のマスからABC…として一番右下をKマスと呼びます。また駒の移動をA→Bという風に表します。A→BはAからBに駒を移動するという意味です。そしてターンの移動を「⇒」で表します。つまり、ウサギと猟犬の3ターン目までの一例を書いていくと
犬I→F ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→B ⇒ ...
のように書くことができます。このブログではこの書き方でやっていくのでよろしくお願いします。
盤面の呼び方も決まったところで今度はよく出てくる必勝パターンについて5パターン書きたいと思います。注意事項としては、これから使用する盤面の画像は全て猟犬側が移動した後(猟犬ターン終了時)の画像になります。また、上下逆さまにした盤面については省略します。よろしくお願いします。
パターン1
この場合、ウサギはGに逃げてもHに逃げても必ず負けます。
Gに逃げた場合(ウサギターンから)
ウK→G ⇒ 犬J→K ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G
Hに逃げた場合(ウサギターンから)
ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→G ⇒ 犬J→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G
Hに逃げた場合の詰め方は慣れるまでは思いつき辛いと思いますが頑張って覚えましょう。
パターン2
猟犬ターン終了時に、ウサギがスタート地点であるHにいる時に猟犬がCとKを塞いでもう一匹がA,B,E,I,Jのいずれかにいる場合(つまり真ん中のFに移動できる場合)は猟犬側の必勝です。具体的にはウサギターンから
ウH→G ⇒ 犬(A,B,E,I,Jのいずれか)→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G
の手順で猟犬側が勝つことができます。こんな盤面存在するのかと思うかもしれませんがよく出てくる配置です。覚えておきましょう。
パターン3(斜めパターン)
次は斜めパターンです。斜めパターンとは自分が勝手に呼んでいるだけなのですが、猟犬のターン終了時に猟犬が斜めに並ぶ時のパターンを指します。この時ウサギがGもしくはJにいる時は猟犬側必勝です。具体的に見ていきましょう。
まずは猟犬ターン終了時にウサギがGマスにいる場合です。この場合次のウサギのターンではKかHに進むことができます。ウサギがG→Kと進んでしまうと猟犬側がI→Jと進むことで必勝パターン1と同じ形になり猟犬の勝利です。またウサギがG→Hと進んでしまうと猟犬側がF→Kと進むことでパターン2と同じ形になり猟犬の勝利です。よって斜めパターンでウサギがGマスにいる場合は猟犬必勝になります。
まとめると
Kに逃げた場合(ウサギターンから)
ウG→K ⇒ 犬I→J ⇒ (パターン1)
Hに逃げた場合(ウサギターンから)
ウG→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン2)
次に斜めパターンでウサギがJマスにいる時を考えましょう。といってもこの場合は簡単で、ウサギはJ→Kとしか進むことができず、そのあと猟犬側がI→Jと進むことでパターン1より猟犬側必勝となります。ウサギターンから書いてみると
ウJ→K ⇒ 犬I→J ⇒ (パターン1)
となります。
まとめると、斜めパターンでウサギがGもしくはJにいる場合は猟犬側の必勝となります。ただし、ウサギがKもしくはHにいる場合に猟犬を斜めに配置してしまうと猟犬側が必ず負けてしまうので注意してください。
パターン4
この盤面もよく出てきます。具体的に見ていきましょう。
ウサギが動けるマスはG,H,Jの3種類です。この内GとJは次の猟犬ターンでE→Iとすることでパターン3の斜めパターンにすることが出来るため猟犬必勝です。また、ウサギがK→Hと動いた場合はF→Kとすることでパターン2の形になり猟犬必勝となります。
よって、この盤面になった時点で猟犬側の必勝となります。
まとめ
GかJに逃げた場合(ウサギターンから)
ウK→GorJ ⇒ 犬E→I ⇒ (パターン3)
Hに逃げた場合(ウサギターンから)
ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン2)
パターン5
ラストです、知らないと思いつかないような手筋が出てくるので頑張って覚えてください。
ウサギが動けるマスはGかHの2種類です。この内、K→Gに移動すると猟犬がJ→Kと移動することでパターン3(上下逆)と同じ配置になるので猟犬必勝です。
次にウサギがK→Hと移動した時を考えましょう。この時の猟犬の正解はF→Cです。知らないと思いつきづらいですが猟犬側の配置が面白いので印象付けて覚えましょう。
このときウサギが移動できるマスはGとKの2種類ありますが、H→Kと移動すると猟犬側がA→Fと移動することでパターン1の形になり猟犬側の必勝です。
ウサギがH→Gと移動した場合、猟犬側の正解はJ→Fとなります。A→Fと移動したくなると思いますが、その場合ウサギはG→Kと移動してからKとHを行ったり来たりするだけで千日手となり勝利できます。なので猟犬側はA→Fと移動したくなる気持ちをぐっと抑えてJ→Fと移動しましょう。
ここまでくると後は簡単です。ウサギはHとKの2種類のマスに移動できますがウサギがG→Hと移動したら猟犬側はF→Kと移動することでパターン2の形にすることが出来て猟犬必勝となります。
またウサギがG→Kと移動したら猟犬側はA→Eと移動することでパターン4の形にすることが出来て猟犬必勝となります。
ここまでをまとめると
ウK→G ⇒ 犬J→K ⇒ (パターン3)
ウK→H ⇒ 犬F→C ⇒ ウH→K ⇒ 犬A→F ⇒ (パターン1)
ウK→H ⇒ 犬F→C ⇒ ウH→G ⇒ 犬J→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン2)
ウK→H ⇒ 犬F→C ⇒ ウH→G ⇒ 犬J→F ⇒ ウG→K ⇒ 犬A→E ⇒ (パターン4)
となります。
以上より、パターン5の場合でも猟犬側が必勝だということが説明できました。パターン5は比較的覚えづらいであろう1枚目と2枚目の画像の盤面がよく出てくるので、自分で実際に駒を動かしてみたりしてしっかり覚えておきましょう。
5つの必勝パターンについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。この5つのパターンを覚えておくだけでも勝率はぐっと上がると思います。次回はウサギの初期位置が固定の時、つまりHにある時について全部のパターンを解説していこうと思います。