理論値ってなんだっけ
どうも、最近リフレクビートを遊んでいるとらいおです。今回はその中に入っている「refrain」という曲のHARD譜面について書こうと思います。
はじめに
まずは基本的な譜面情報をおさらいしましょう。
refrain/dj TAKA feat.AiMEE
BPM:158
難易度HARD 13
JUST数 756
KEEP数 104
JUST REFLEC 21
こんなところでしょうか。それぞれ1つにつきJUSTは6点、KEEPは1点、JUST REFLECは10点入り、更にフルコンボすることで追加で50点入るので理論値は
756×6 + 104×1 + 21×10 + 50 = 4900
となります。
それでは全国ランキングを見てみましょう。
ん????????????????????????????????????????4904点???????????????????????
ということで今回はrefrainではなくいわゆる理論値破壊について書いていきます。
理論値破壊とは?
理論値破壊とはリフレクビートでの通常プレイで本来達成可能な点数(理論値)を超えてしまうことを指します。この呼び方は自分の周りの界隈が勝手に呼称しているだけなので非公式です。
もちろん普通にプレイしていては理論値を破壊することはできません。ではどうやったらできるのでしょう?それは本来決まった本数しか打てないJUST REFLEC(以下JR)を無理やり1本多く打つことで点数に10点加点することで可能になります。これからJRゲージの仕組みを見ながらどうやって1本多く打つのかを解説していきます。
JRについて
リフレクビートでは他の音ゲーと違う要素の1つにJUST REFLECという概念があります。JRは打つたびに得点が+10点され、更に対戦相手の譜面に通常のノーツの代わりに普段とは違った速さ・動きをしたノーツを送ることができます。これが対人戦を面白くする要素の1つとなっておりリフレクの面白い部分でもあるのですが、本題とは違うので今回は省略します(もしかしたら別記事出します)。
「じゃあプレー中ずっとそのJRってやつを打てばいいんじゃないか?」という疑問が湧くと思いますが、JRはいつでも打てるというわけではありません。JRを打つにはいくつか条件があります。
1つ目はノーツをJUST判定で取ること。JUSTで取ったノーツでしかJRを打つことはできません。
2つ目はノーツを叩くときに指をスライドすること。リフレクはタッチパネル式の音ゲーになっていて普通にノーツを叩くときは何も考えずタッチすればいいのですが、JRを打つときはタッチしながら上下左右のどこかにスライドしなければなりません。ちなみに横方向・下方向・上方向どこにスライドするかによって相手に送るJRの挙動が変わる為それぞれ横JR・下JR・上JRと呼ばれています。
3つ目は金オブジェクトであること。リフレクビートの通常ノーツにはいくつか種類があるのですが、よく出てくるものとして通常オブジェクト(以下通常オブジェ)と金オブジェクト(金オブジェ)の2つがあります。下画像の1,2番が金オブジェ、3,4番が通常オブジェです。
この内、金オブジェでしかJRを打つことが出来ないのですがこの仕様が理論値破壊に大きく関わってくるのでよく覚えておいてください。
そして最後にJRゲージが溜まっていること。リフレクはプレー画面中央少し下にJRゲージというゲージが存在します。これはノーツを押す(もしくはミスる)度に溜まっていき、一定量溜まるとその溜まったゲージを消費してJRを打つことができます。
もう少し詳しく見ていきましょう。JRゲージの説明はいくつかの表現方法がありますがここでは整数値で収まる方法で説明します。
リフレクの判定は厳密には全部でJUST・GREAT・GOOD・KEEP・MISS(通常)・MISS(KEEP)の6種類あります。MISS(KEEP)はKEEP判定で出したミスのことを指します。それぞれの判定を出すことで以下の分JRゲージが得られます(総ノーツ数401ノーツ以上の時限定)。
JUST・MISS(通常) → 3
GREAT → 2
GOOD → 1
KEEP・MISS(KEEP) → 0
そしてこのゲージが100溜まる毎に1本JRを打つことができます。厳密に言うと押した瞬間にゲージが溜まるならばそのままJRを打てます。例えば最初にJRを打つことができるのは34ノーツ目(34×3=102>100)であり、また100回JUSTを出せばちょうど3本JR打つことができるようになるといった感じです。
理論値破壊について説明するうえで特に大事なのは3つ目と4つ目です。なぜかと言うと、この2つによってある譜面についてのJRが打てる最大値が決まるからです。
具体例として「伐折羅-vajra-」のHARD譜面で考えてみましょう。
この曲の最後の金オブジェ(これを通称ラス金と呼びます)は(KEEPを除くと)967ノーツ目にあります。JRゲージを最も溜める方法は全てJUST判定を取ることなのでラス金までに溜めることのできるJRゲージの最大値は967×3=2901となります。つまり伐折羅-vajra-で打つことのできるJRの最大値は29本とわかりました。
ちなみに、以上の話から29本目のJRを打つためにはJRゲージの損失を1以内に収める必要があることが分かります。それはすなわち1GREAT以内でラス金までたどり着かないといけないいうことです。この仕様と曲の難易度の高さのせいで伐折羅-vajra-の29本目のJRを打ったことのある人は世界でも片手で数えられるほどしか存在しませんむしろ打ったことある人が複数いるという事実がおかしい。
JRゲージの仕様がわかったところで理論値を破壊するために必要な条件を考えてみましょう。
理論値破壊可能条件
例えばラス金が(KEEPを除いて)733ノーツ目にある譜面のJR最大値を先ほどと同じように考えてみましょう。もちろんJRゲージを最大にするには全てJUST判定にすればいいので733×3=2199となり最大JR本数は21本となります。
しかしここでもし734ノーツ目をラス金である733ノーツ目よりも先に反応させることが出来たらどうなるでしょう?もしGOOD判定で反応させることができれば733ノーツ目で溜まるJRゲージの量は先に反応させた734ノーツ目のGOOD分を足して2199+1=2200となり22本目を打つことができます。GOOD判定でノーツを取るとJUST判定で取った時よりも-4点になってしまいますが、JRゲージを打つことで+10点されるので結果的に本来の理論値よりも+6点することができます。これによって理論値を破壊することができます。
ただここまでの話では「本来叩くべきノーツよりも後のノーツを先に叩くことができるのか?」という疑問があると思います。結論から言えば出来ます。リフレクはプレーごとにノーツが降ってくる位置がランダムになっていることに加えて同じ場所に2連続で降ってくることが(ほぼ)無いので同時押しのように餡蜜処理をすることで反応させることが出来ます。さらに判定は全音ゲーの中でも優しいほうなのでとても広く、BPM159の16分なら同時押ししても両方JUSTで反応する時がある程度です。なので理論的には以上のように理論値破壊をすることが可能になっています。ただ実際に理論値破壊をするためにはラス金までほぼ理論値で到達しないといけないので相当な腕が要求されることに注意が必要です。
今の例では733ノーツ目がラス金の場合について議論しましたが、同じ議論でラス金のノーツ数の下2桁が33の譜面は理論値破壊することができる可能性があります。また下2桁が66の譜面は後のノーツをGREAT以上の判定で取ることができれば理論値破壊できます。このようにラス金が何ノーツ目にあるかを調べてその次のノーツを反応させることが出来るかどうか分かれば理論値破壊可能かどうかを調べることが出来ます。
実例
では実際に理論値破壊をしている様子を見てみましょう。
これはとらいおというプレイヤーが実際にrefrainで理論値破壊をしている動画です。
動画を見てわかるように最後の16分乱打の8個目にラス金が来るので9個目を巻き込むように同時押しすることで本来打つことのできない22本目のJRを打つことに成功しています。この動画ではラス金に到達するまでに1GREAT出しており734ノーツ目をGREATで取っているのでラス金の733ノーツ目ではJRゲージが732×3+2×2=2200溜まっており22本目を打てているということですね。
実際にやってみるとJRを打つために直感に反する行動をしなければならないので予想以上に難しく、そもそも譜面自体も決して簡単なものではないので22本目を打てる精度でラス金まで到達することが難しいです。参考までに全国ランキングを参照すると22本目への挑戦権がある点数を出しているプレイヤーは16人しかいません。なかなか厳しいですね。
おわりに
理論値破壊はまだ研究途中の遊び分野です。理論値破壊可能かどうかは自分を含めた数人が譜面動画を確認しながら手作業で確認しているのですが、まだ全譜面で確認したわけではありません。特にレベル12以下の譜面では未確認の譜面が多いのでこれを読んだ皆さんが理論値破壊曲を見つけたら単独全国1位を取るチャンスですよ!
もし次回があれば対人バトルとしてのリフレクビートについて書きたいと思います。
それでは。
ウサギと猟犬 手筋早見表
これまでの記事を読んでいることを前提として書きます。
- パターン1(最大6手)
- パターン2(最大4手)
- パターン3(最大8手)
- パターン4(最大10手)
- パターン5(最大16手)
- 真の猟犬フォーメーション(猟犬:E,F,G ウサギ:H)(最大12手)
- 初期位置Hの場合(最大23手)
- 初期位置Eの場合(最大27手)
- 初期位置BorJの場合(ここではBの場合)(最大23手)
- 初期位置Fの場合(最大23手)
- 初期位置CorKの場合(ここではCの場合)(最大23手)
- 初期位置Gの場合(最大23手)
パターン1(最大6手)
ウK→G ⇒ 犬J→K ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G
ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→G ⇒ 犬J→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G
パターン2(最大4手)
ウH→G ⇒ 犬(A,B,E,I,Jのいずれか)→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G
パターン3(最大8手)
ウG→K ⇒ 犬I→J ⇒ (パターン1)
ウG→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン2)
ウJ→K ⇒ 犬I→J ⇒ (パターン1)
パターン4(最大10手)
ウK→GorJ ⇒ 犬E→I ⇒ (パターン3)
ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン2)
パターン5(最大16手)
ウK→G ⇒ 犬J→K ⇒ (パターン3)
ウK→H ⇒ 犬F→C ⇒ ウH→K ⇒ 犬A→F ⇒ (パターン1)
ウK→H ⇒ 犬F→C ⇒ ウH→G ⇒ 犬J→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン2)
ウK→H ⇒ 犬F→C ⇒ ウH→G ⇒ 犬J→F ⇒ ウG→K ⇒ 犬A→E ⇒ (パターン4)
真の猟犬フォーメーション(猟犬:E,F,G ウサギ:H)(最大12手)
ウH→C ⇒ 犬G→K ⇒ (パターン4)
初期位置Hの場合(最大23手)
上ルート(犬I→F ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→B)(最大20手)
ウC→H ⇒ 犬B→C ⇒ ウH→G ⇒ 犬D→I ⇒ (パターン3)
ウC→H ⇒ 犬B→C ⇒ ウH→K ⇒ 犬D→E ⇒ (パターン4)
ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→K ⇒ 犬A→E ⇒ (パターン4)
ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬D→A ⇒ ウC→B ⇒ 犬G→C
ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬D→A ⇒ ウC→H ⇒ 犬A→E ⇒ (真の猟犬フォーメーション)
中ルート(犬I→F ⇒ ウH→G ⇒ 犬A→B)(最大18手)
ウG→C ⇒ 犬D→I ⇒ (パターン5)
ウG→H ⇒ 犬B→C ⇒ (上ルート⇒ウC→H⇒犬B→Cに合流)
ウG→K ⇒ 犬D→I ⇒ ウK→GorJ ⇒ 犬B→C ⇒ (パターン3)
ウG→K ⇒ 犬D→I ⇒ ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン5のウK→H⇒犬F→Cに合流)
下ルート(犬I→F ⇒ ウH→K ⇒ 犬D→E)(最大20手)
ウK→G ⇒ 犬E→I ⇒ ウG→C ⇒ 犬A→B ⇒ (パターン5)
ウK→G ⇒ 犬E→I ⇒ ウG→K ⇒ 犬I→J ⇒ (パターン5)
ウK→G ⇒ 犬E→I ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬I→F ⇒ ウC→B ⇒ 犬G→C
ウK→G ⇒ 犬E→I ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬A→E ⇒ (真の猟犬フォーメーション)
ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→F ⇒ (パターン4)
ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→G ⇒ 犬E→F ⇒ (パターン3)
ウK→J ⇒ 犬E→I ⇒ ウJ→K ⇒ 犬I→J ⇒ (パターン5)
初期位置Eの場合(最大27手)
犬A→F ⇒ ウE→A ⇒ 犬I→E ⇒ ウ A→B ⇒ 犬E→A ⇒ ウB→C ⇒ 犬A→B ⇒ (上ルート)
初期位置BorJの場合(ここではBの場合)(最大23手)
犬I→F ⇒ ウB→C ⇒ 犬A→B ⇒ (上ルート)
初期位置Fの場合(最大23手)
犬D→E ⇒ ウF→BorJ ⇒ 犬E→F ⇒ (下ルート⇒ウK→J⇒犬E→Iに合流)
犬D→E ⇒ ウF→G ⇒ 犬E→F ⇒ (下ルート⇒ウK→G⇒犬E→Iに合流)
犬D→E ⇒ ウF→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→B ⇒ 犬E→A ⇒ (下ルート⇒ウK→J⇒犬E→Iに合流)
犬D→E ⇒ ウF→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→G ⇒ 犬E→A ⇒ (下ルート⇒ウK→G⇒犬E→Iに合流)
犬D→E ⇒ ウF→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→C ⇒ (下ルート⇒ウK→H⇒犬F→Kに合流)
初期位置CorKの場合(ここではCの場合)(最大23手)
犬I→F ⇒ ウC→B ⇒ 犬D→I ⇒ (下ルート⇒ウK→J⇒犬E→Iに合流)
犬I→F ⇒ ウC→G ⇒ 犬D→I ⇒ (下ルート⇒ウK→G⇒犬E→Iに合流)
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→B ⇒ 犬D→A ⇒ (パターン3)
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→G ⇒ 犬D→A ⇒ (パターン3)
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬K→G ⇒ (上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→Gに合流)
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→G ⇒ 犬A→F ⇒ ウG→C ⇒ 犬D→E ⇒ (パターン4)
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→G ⇒ 犬A→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬K→G ⇒ (上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→Gに合流)
初期位置Gの場合(最大23手)
犬I→F ⇒ ウG→C ⇒ 犬A→B ⇒ (上ルート)
犬I→F ⇒ ウG→K ⇒ 犬A→B ⇒ (下ルート)
犬I→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→K ⇒ (初期位置Cの時の犬I→F⇒ウC→H⇒犬F→Kに合流)
ウサギと猟犬必勝法(初期位置:ランダム)
とらいおです。
前回までにウサギの初期位置が固定の時、つまり初期位置がHの時について猟犬側が必勝ということを確かめました。今回は初期位置がランダムの場合について考えていきます。
なお、前回までの記事で書いた表現を多用するのでまだ読んでいない方は前回までの記事を読んでから読むことを強く推奨します。
また、今から考える手筋はあくまで自分が普段指している手筋であって最短手もしくは最善手とは限らないということを踏まえて読んでいただき、もし最善手などがある場合はコメントなどで優しく指摘していただけると幸いです。
前回の記事でも書いた通り使用する盤面の画像は全て猟犬側が移動した後(猟犬ターン終了時)となっており、上下対称の盤面については省略します。
それでは考えていきましょう。
初期位置がEの時
この時猟犬はA→Fと移動します。I→F派の人もいると思いますが後々の形が今までに紹介した形に近くなるので今回はA→Fとします。するとウサギはE→Aしか動けないので猟犬はI→Eとします。そうするとウサギはA→Bしか動けないので猟犬は追いかけるようにE→Aと動きます。この時ウサギはB→Cしか動けないのでまた猟犬は追いかける形でA→Bと移動します。
犬A→F ⇒ ウE→A ⇒ 犬I→E ⇒ ウ A→B ⇒ 犬E→A ⇒ ウB→C ⇒ 犬A→B
すると上ルートと全く一緒の盤面になります。よって猟犬側が必勝になります。まとめると
初期位置がEの時
犬A→F ⇒ ウE→A ⇒ 犬I→E ⇒ ウ A→B ⇒ 犬E→A ⇒ ウB→C ⇒ 犬A→B ⇒ (上ルート)
となります。
上ルートがわからない人は過去の記事をご覧ください。
初期位置がBorJの時
BとJは上下対称なので今回はBの時を考えていきます。
この時猟犬側はI→Fとウサギを閉じ込めるように動きます。するとウサギはB→Cと動くしかないので猟犬は追いかけるようにA→Bと動きます。
犬I→F ⇒ ウB→C ⇒ 犬A→B
するとこの場合も上ルートと全く一緒の盤面になります。従って猟犬必勝です。まとめると
初期位置がB(orJ)の時
犬I→F ⇒ ウB→C ⇒ 犬A→B ⇒ (上ルート)
となります。
初期位置がFの時
初期位置がFの時は猟犬側はD→Eと移動します。
犬D→E
この時、ウサギはB,C,G,J,Kの5種類の行き先があります。この内、B,Jについては猟犬がE→Fと移動することで「下ルート⇒ウK→J」のルートと合流します。よって猟犬側必勝です。
また、ウサギがF→Gと移動した場合は猟犬がE→Fと移動することで「下ルート⇒ウK→G」のルートと合流します。よって猟犬側必勝です。
下ルートがわからない人は以前の記事をご覧ください。
ウサギの残りの移動先はCかKですが、これは上下対称なので今回はCに移動したとしましょう。
犬D→E ⇒ ウF→C
この時、猟犬側はA→Fと移動します。
この時、ウサギはB,G,Hの3種類の移動先があります。この内、ウサギがC→Bと移動した場合は猟犬がE→Aとすることで「下ルート⇒ウK→J」のルートと合流します。よって猟犬側必勝です。
また、ウサギがC→Gと移動した場合は猟犬がE→Aと移動することで「下ルート⇒ウK→G」のルートと合流します。よって猟犬側必勝です。
ではウサギがC→Hと移動したときについて考えてみましょう。
犬D→E ⇒ ウF→C
この時、猟犬はF→Cに移動します。
これは「下ルート⇒ウK→H」のルートと合流します(上下逆)。よって猟犬側必勝です。
よって初期位置がFの時も猟犬が必勝ということが説明できました。下にまとめておきたいと思います。
初期位置がFの時まとめ
犬D→E ⇒ ウF→BorJ ⇒ 犬E→F ⇒ (下ルート⇒ウK→J)
犬D→E ⇒ ウF→G ⇒ 犬E→F ⇒ (下ルート⇒ウK→G)
犬D→E ⇒ ウF→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→B ⇒ 犬E→A ⇒ (下ルート⇒ウK→J)
犬D→E ⇒ ウF→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→G ⇒ 犬E→A ⇒ (下ルート⇒ウK→G)
犬D→E ⇒ ウF→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→C ⇒ (下ルート⇒ウK→H)
初期位置がCorKの時
この場合、猟犬はI→Fに動かします。ただA→Fでも全く手筋が変わらないのでお好みでどうぞ。
犬I→F
この時ウサギはB,G,Hの3種類の移動先があります。この内、ウサギがC→Bに移動した時は猟犬がD→Iと移動することで「下ルート⇒ウK→J」のルートと合流します。よって猟犬側必勝です。
また、ウサギがC→Gと移動した場合は猟犬がD→Iと移動することで「下ルート⇒ウK→G」のルートと合流します。よって猟犬側必勝です。
ではウサギがC→Hと移動したときについて考えてみましょう。
犬I→F ⇒ ウC→H
この場合、猟犬はF→Kに動かします。
この時ウサギはC,Gの2種類の行き先があります。まずはウサギがH→Cに移動する時を考えましょう。
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→C
この時猟犬はA→Fに動かします。
この時ウサギはB,G,Hの3種類の行き先があります。この内B,Gの時は猟犬がD→Aに移動することでパターン3と一致するので猟犬必勝です。
また、ウサギがC→Hと移動した場合は猟犬がK→Gと移動することで「上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→G」のルートと合流します(真の猟犬フォーメーションになるやつ)。よって猟犬側必勝です。
では犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→Gの時を考えてみましょう。
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→G
この時猟犬はA→Fに動かします。
この時ウサギはC,Hの2種類の行き先があります。この内Cの時は猟犬がD→Eに移動することでパターン4と一致するので猟犬必勝です。
また、ウサギがG→Hと移動した場合は猟犬がK→Gと移動することで「上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→G」のルートと合流します。よって猟犬側必勝です。
以上より初期位置がCまたはKの時猟犬が必勝ということが言えました。下にまとめておきます。
初期位置がC(orK)の時まとめ
犬I→F ⇒ ウC→B ⇒ 犬D→I ⇒ (下ルート⇒ウK→J)
犬I→F ⇒ ウC→G ⇒ 犬D→I ⇒ (下ルート⇒ウK→G)
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→B ⇒ 犬D→A ⇒ (パターン3)
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→G ⇒ 犬D→A ⇒ (パターン3)
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬K→G ⇒ (上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→Gに合流)
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→G ⇒ 犬A→F ⇒ ウG→C ⇒ 犬D→E ⇒ (パターン4)
犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→G ⇒ 犬A→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬K→G ⇒ (上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→Gに合流)
初期位置がGの時
この場合、猟犬はI→Fに動かします。ただA→Fでも全く手筋が変わらないのでお好みでどうぞ。
犬I→F
この時ウサギはC,H,Kの3種類の行き先があります。この内ウサギがG→Cに移動するときは猟犬がA→Bと移動することで上ルートに合流するので猟犬必勝です。
また、ウサギがG→Kに移動するときは猟犬がA→Bと移動することで下ルートに合流するので猟犬必勝です。
そしてウサギがG→Hに移動するときは猟犬がF→Kと移動することで「初期位置Cの時の犬I→F ⇒ ウC→H」に合流するので猟犬必勝です。
よって、すべての場合において猟犬が必勝と言えます。下にまとめておきたいと思います。
初期位置がGの時まとめ
犬I→F ⇒ ウG→C ⇒ 犬A→B ⇒ (上ルート)
犬I→F ⇒ ウG→K ⇒ 犬A→B ⇒ (下ルート)
犬I→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→K ⇒ (初期位置Cの時の犬I→F ⇒ ウC→Hに合流)
長くなりましたが、以上ですべての初期位置について猟犬側の必勝ということが示せました。よってウサギと猟犬は猟犬必勝のゲームです。しかし、1ミスするだけでウサギの必勝になる場面が多く、ゲームとして絶妙なバランスの上で成り立っていると思います。今でも1日に数時間プレイするぐらいには好きです。
もしこの記事が参考になれば幸いです。
それでは。
ウサギと猟犬必勝法(初期位置:固定 中ルート・下ルート)
とらいおです。
前回は上ルートについて考えましたが、今回は中ルートと下ルートについて考えてみましょう。なお、前回までの記事で書いた表現を多用するのでまだ読んでいない方は前回までの記事を読んでから読むことを強く推奨します。
繰り返しのお願いにはなりますが、今から考える手筋はあくまで自分が普段指している手筋であって最短手もしくは最善手とは限らないということを踏まえて読んでいただき、もし最善手などがある場合はコメントなどで優しく指摘していただけると幸いです。
前々回の記事でも書いた通り使用する盤面の画像は全て猟犬側が移動した後(猟犬ターン終了時)となっており、上下対称の盤面については省略します。
それでは考えていきましょう。
中ルート
中ルートになった場合はまず猟犬はA→Bと移動します。
この時ウサギがいけるのはC,H,Kの3種類です。まず、ウサギがG→Cに移動した時について考えてみましょう。
中ルート ⇒ ウG→C
この時猟犬はD→Iと移動します。
これはパターン5(上下逆)と一致するため猟犬必勝です。
つぎはウサギがG→Hに移動した時を考えます。
中ルート ⇒ ウG→H
この時猟犬はB→Cと移動します。
するとこのような盤面になるのですが、これは上ルートでウサギがC→Hと移動した時と全く一緒の盤面になっています。つまりこの時点で猟犬必勝が言えます。
上ルートの手筋を忘れた方はぜひ過去の記事を見てください。
では中ルートでウサギがG→Kに移動した場合を考えていきましょう。
中ルート ⇒ ウG→K
この時猟犬はD→Iと移動します。
この時ウサギはG,H,Jの3種類移動できます。この内GとJについては猟犬がB→Cと移動することでパターン3と一致するので猟犬側必勝です。また、ウサギがK→Hに移動した時は猟犬がF→Kと移動することでパターン5の2枚目の画像と一致するため猟犬側必勝です。よってこの場合も猟犬側必勝となります。
以上で中ルートについてすべての場合で猟犬側が勝てることがわかりました。下にまとめておきたいと思います。
中ルート(犬I→F ⇒ ウH→G ⇒ 犬A→B)まとめ
中ルート ⇒ ウG→C ⇒ 犬D→I ⇒ (パターン5)
中ルート ⇒ ウG→H ⇒ 犬B→C ⇒ (上ルート⇒ウC→Hに合流)
中ルート ⇒ ウG→K ⇒ 犬D→I ⇒ ウK→GorJ ⇒ 犬B→C ⇒ (パターン3)
中ルート ⇒ ウG→K ⇒ 犬D→I ⇒ ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン5の2枚目)
次は下ルートについて考えていきましょう。
下ルート
下ルートになった場合はまず猟犬はD→Eと移動します。
この時ウサギはG,H,Jの3種類行き先があります。K→Gから順番に考えていきましょう。
下ルート ⇒ ウK→G
この時猟犬はE→Iと移動します。
この時ウサギ側はC,H,Kの3種類移動先があります。この内、ウサギがG→Cと移動した時は猟犬がA→Bに、ウサギがG→Kと移動した時は猟犬がI→Jに移動することでパターン5と形が一致します。よって猟犬必勝です。
では、残りのウサギがG→Hと移動した時を考えてみましょう。
下ルート ⇒ ウK→G ⇒ 犬E→I ⇒ ウG→H
この時猟犬はF→Gと移動します。
この時ウサギはC,Kの2種類移動先がありますが、どちらに動いても上下対称で変わらないのでCに動いたとします。この時猟犬はI→Fと移動します。
下ルート ⇒ ウK→G ⇒ 犬E→I ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬I→F
この時、ウサギはB,Hの2種類移動できますが、C→Bの時は猟犬がG→Cとすることで猟犬側の勝利になってしまいます。
ウサギがC→Hと移動した時は猟犬側がA→Eと移動することで"真の"猟犬フォーメーションの形になるので猟犬側の必勝です。真の猟犬フォーメーションがわからない人は前回の上ルートの記事をご覧ください。
以上で下ルート⇒ウK→Gのパターンは猟犬側必勝とわかりました。次は下ルート⇒ウK→Hのパターンを考えてみましょう。
下ルート ⇒ ウK→H
この時猟犬はF→Kと移動します。
この手筋は覚えてないとなかなか指せない手なのでぜひ意識して覚えましょう。
この時ウサギはC,Gの2種類移動先があります。H→Cの時は猟犬がA→Fと移動することでパターン4と一致するので猟犬側必勝です。また、ウサギがH→Gに移動した時は猟犬側がE→Fとすることでパターン3と一致するので猟犬側必勝となります。よって下ルート⇒K→Hのパターンも猟犬側の必勝であることが言えます。
最後に下ルート⇒ウK→Jのパターンを考えてみましょう。
下ルート ⇒ ウK→J
この時猟犬はE→Iと移動します。
この時ウサギはJ→Kと移動するしかなく、その場合猟犬側がI→Jと移動することでパターン5と一致するので猟犬側必勝です。
以上より下ルートのすべての場合において猟犬側が勝てることがわかりました。下にまとめておきたいと思います。
下ルート(犬I→F ⇒ ウH→K ⇒ 犬D→E)まとめ
下ルート ⇒ ウK→G ⇒ 犬E→I ⇒ ウG→C ⇒ 犬A→B ⇒ (パターン5)
下ルート ⇒ ウK→G ⇒ 犬E→I ⇒ ウG→K ⇒ 犬I→J ⇒ (パターン5)
下ルート ⇒ ウK→G ⇒ 犬E→I ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬I→F ⇒ ウC→B ⇒ 犬G→C
下ルート ⇒ ウK→G ⇒ 犬E→I ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬I→F ⇒ ウC→H ⇒ 犬A→E ⇒ (真の猟犬フォーメーション)
下ルート ⇒ ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→F ⇒ (パターン4)
下ルート ⇒ ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→G ⇒ 犬E→F ⇒ (パターン3)
下ルート ⇒ ウK→J ⇒ 犬E→I ⇒ ウJ→K ⇒ 犬I→J ⇒ (パターン5)
長くなりましたが前回と今回の記事によりウサギの位置が固定の時猟犬側が必勝であることがわかりました。次回はウサギの位置がランダムの時の手筋について書いていきたいと思います。
それでは。
ウサギと猟犬必勝法(初期位置:固定 上ルート)
とらいおです。
今回は ウサギと猟犬でウサギの初期位置が固定、つまりHにいる場合を考えていきましょう。なお、前回の記事で書いた表現を多用するのでまだ読んでいない方は前回の記事を読んでから読むことを強く推奨します。
また重ねてのお願いにはなりますが、今から考える手筋はあくまで自分が普段指している手筋であって最短手もしくは最善手とは限らないということを踏まえて読んでいただき、もし最善手などがある場合はコメントなどで優しく指摘していただけると幸いです。
前回の記事でも書いた通り使用する盤面の画像は全て猟犬側が移動した後(猟犬ターン終了時)となっており、上下対称の盤面については省略します。
それでは考えていきましょう。
初期盤面はこのようになっています。
ウサギと猟犬は必ず猟犬からターンが始まります。自分は毎回I→Fと指しています。A→F派の人も多いと思いますがその時は上下逆にしてこのブログを読んでいってください。あとはD→Eでも勝つことができます。が、応用が利くのがI→Fなのでこのブログではこの手筋で書いていきます。
その後ウサギはC,G,Kの3種類の行き先が考えられますが、ここでウサギの行き先によってパターンに名前を付けようと思います。H→Cの時を上ルート、H→Gの時を中ルート、H→Kの時を下ルートと呼びます。今回は上ルートについて考えていきましょう。
上ルート
上ルートになった場合はまず猟犬はA→Bと移動します。
すると次にウサギが移動できるのはGかHとなります。この時ウサギがどちらに動いても次の猟犬はB→Cと移動するということを覚えておくと覚える手筋の量が減っていいかもしれません。ではまず、ウサギがC→Hと移動した時を考えてみましょう。
上ルート ⇒ ウC→H
この時猟犬は先述の通りB→Cと移動します。
するとこのような盤面になりますが、ウサギがH→Gと移動すると猟犬がD→Iと移動することでパターン3の形になり、またウサギがH→Kと移動すると猟犬がD→Eと移動することでパターン4の形になるのでどちらの場合でも猟犬が勝つことがわかります。
それでは、上ルートからウサギがC→Gと移動した時を考えてみましょう。
上ルート ⇒ ウC→G
この時も猟犬は先述の通りB→Cと移動します。
この時ウサギはH,Kの2種類動くことが出来ますが、G→Kとしたときは猟犬側がA→Eとすることでパターン4の形になるので勝つことが出来ます。
ウサギがG→Hとしたときは猟犬側はC→Gと移動しましょう。
上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→G
この場合ウサギはCとKの2種類移動できますが、どちらに動いても上下対称で変わらないので今回はH→Cに移動したとします。この時猟犬側はD→Aと動きます。
上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬D→A
この場合ウサギはBとHの2種類移動することが出来ますが、C→Bと移動してきた場合猟犬側がG→Cと移動することでウサギが移動できなくなるので猟犬の勝ちです。意外とこの勝ち方を見落とす人がいるようなので気を付けましょう。
従ってウサギはC→Hに移動するしかありません。ここで猟犬側はA→Eとしましょう。そうすると猟犬が横に一列に並ぶと思います。これが"真の"猟犬フォーメーションです。この形は覚えやすくなおかつ必勝形なので覚えておきましょう。
ちなみに世界のアソビ大全51のヒントには真ん中の縦1列に猟犬が並んだ形を猟犬フォーメーションといって載せられていますが、あの盤面はウサギがどこにいても猟犬側が必ず負ける悪い形なので悪い見本として覚えておきましょう。
上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬D→A ⇒ ウC→H ⇒ 犬A→E
(真の猟犬フォーメーション)
この場合ウサギはC,Kの2種類移動することが出来ますが、どちらに動いても上下対称なのでH→Cと移動したとします。この時、猟犬側はG→Kとすることでパターン4の形にすることが出来るので猟犬側の必勝となります。
以上で上ルートについてすべての場合で猟犬側が勝てることがわかりました。下にまとめておきたいと思います。
上ルート(犬I→F ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→B)まとめ
上ルート ⇒ ウC→H ⇒ 犬B→C ⇒ ウH→G ⇒ 犬D→I ⇒ (パターン3)
上ルート ⇒ ウC→H ⇒ 犬B→C ⇒ ウH→K ⇒ 犬D→E ⇒ (パターン4)
上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→K ⇒ 犬A→E ⇒ (パターン4)
上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬D→A ⇒ ウC→B ⇒ 犬G→C
上ルート ⇒ ウC→G ⇒ 犬B→C ⇒ ウG→H ⇒ 犬C→G ⇒ ウH→C ⇒ 犬D→A ⇒ ウC→H ⇒ 犬A→E ⇒ ウH→C ⇒ 犬G→K ⇒ (パターン4)
意外と長くなってしまったので中ルートと下ルートに関しては別記事で書こうと思います。
それでは。
ウサギと猟犬の必勝法について
はじめまして、とらいおと申します。普段ブログなどは書かないので読みづらい文章になるとは思いますがご容赦ください。
先日任天堂より「世界のアソビ大全51」というゲームソフトが発売されました。自分もそのソフトを買って楽しく遊んでいたのですが、その中でも「ウサギと猟犬」というゲームにハマってしまいました。しかしこのゲーム、Twitterで検索すると
「ウサギでしか勝てない」「猟犬側では無理ゲー」「ウサギと猟犬はクソゲーだ」
みたいなツイートが散見されます。確かに自分も初めてプレーした時はウサギ側でしか勝つことができず、逆に猟犬側では全く勝てませんでした。しかし猟犬側で何とかして勝つことはできないかと何回もプレーしていくうちに猟犬側でも勝つことができるようになりました。
結論から言います。このゲームはウサギの初期位置に関わらず猟犬必勝のゲームです。
このブログでは基本的なルール(駒の動かし方、勝利条件)がわかっていることを前提としてそれぞれのパターンにおいての手筋を書いていきたいと思います。注意していただきたいのは最短手順ではなく自分が思う必勝手順であるのでもしかしたら最善手が別に存在するかもしれない(というか検討してないのでたぶんどこかで存在する)ということです。もし気づいた方はコメントなどで優しく指摘していただきますと幸いです。
はじめに、駒の動かし方がわかりやすくなるように盤面に名前を付けたいと思います。
左上のマスからABC…として一番右下をKマスと呼びます。また駒の移動をA→Bという風に表します。A→BはAからBに駒を移動するという意味です。そしてターンの移動を「⇒」で表します。つまり、ウサギと猟犬の3ターン目までの一例を書いていくと
犬I→F ⇒ ウH→C ⇒ 犬A→B ⇒ ...
のように書くことができます。このブログではこの書き方でやっていくのでよろしくお願いします。
盤面の呼び方も決まったところで今度はよく出てくる必勝パターンについて5パターン書きたいと思います。注意事項としては、これから使用する盤面の画像は全て猟犬側が移動した後(猟犬ターン終了時)の画像になります。また、上下逆さまにした盤面については省略します。よろしくお願いします。
パターン1
この場合、ウサギはGに逃げてもHに逃げても必ず負けます。
Gに逃げた場合(ウサギターンから)
ウK→G ⇒ 犬J→K ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G
Hに逃げた場合(ウサギターンから)
ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ ウH→G ⇒ 犬J→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G
Hに逃げた場合の詰め方は慣れるまでは思いつき辛いと思いますが頑張って覚えましょう。
パターン2
猟犬ターン終了時に、ウサギがスタート地点であるHにいる時に猟犬がCとKを塞いでもう一匹がA,B,E,I,Jのいずれかにいる場合(つまり真ん中のFに移動できる場合)は猟犬側の必勝です。具体的にはウサギターンから
ウH→G ⇒ 犬(A,B,E,I,Jのいずれか)→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→G
の手順で猟犬側が勝つことができます。こんな盤面存在するのかと思うかもしれませんがよく出てくる配置です。覚えておきましょう。
パターン3(斜めパターン)
次は斜めパターンです。斜めパターンとは自分が勝手に呼んでいるだけなのですが、猟犬のターン終了時に猟犬が斜めに並ぶ時のパターンを指します。この時ウサギがGもしくはJにいる時は猟犬側必勝です。具体的に見ていきましょう。
まずは猟犬ターン終了時にウサギがGマスにいる場合です。この場合次のウサギのターンではKかHに進むことができます。ウサギがG→Kと進んでしまうと猟犬側がI→Jと進むことで必勝パターン1と同じ形になり猟犬の勝利です。またウサギがG→Hと進んでしまうと猟犬側がF→Kと進むことでパターン2と同じ形になり猟犬の勝利です。よって斜めパターンでウサギがGマスにいる場合は猟犬必勝になります。
まとめると
Kに逃げた場合(ウサギターンから)
ウG→K ⇒ 犬I→J ⇒ (パターン1)
Hに逃げた場合(ウサギターンから)
ウG→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン2)
次に斜めパターンでウサギがJマスにいる時を考えましょう。といってもこの場合は簡単で、ウサギはJ→Kとしか進むことができず、そのあと猟犬側がI→Jと進むことでパターン1より猟犬側必勝となります。ウサギターンから書いてみると
ウJ→K ⇒ 犬I→J ⇒ (パターン1)
となります。
まとめると、斜めパターンでウサギがGもしくはJにいる場合は猟犬側の必勝となります。ただし、ウサギがKもしくはHにいる場合に猟犬を斜めに配置してしまうと猟犬側が必ず負けてしまうので注意してください。
パターン4
この盤面もよく出てきます。具体的に見ていきましょう。
ウサギが動けるマスはG,H,Jの3種類です。この内GとJは次の猟犬ターンでE→Iとすることでパターン3の斜めパターンにすることが出来るため猟犬必勝です。また、ウサギがK→Hと動いた場合はF→Kとすることでパターン2の形になり猟犬必勝となります。
よって、この盤面になった時点で猟犬側の必勝となります。
まとめ
GかJに逃げた場合(ウサギターンから)
ウK→GorJ ⇒ 犬E→I ⇒ (パターン3)
Hに逃げた場合(ウサギターンから)
ウK→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン2)
パターン5
ラストです、知らないと思いつかないような手筋が出てくるので頑張って覚えてください。
ウサギが動けるマスはGかHの2種類です。この内、K→Gに移動すると猟犬がJ→Kと移動することでパターン3(上下逆)と同じ配置になるので猟犬必勝です。
次にウサギがK→Hと移動した時を考えましょう。この時の猟犬の正解はF→Cです。知らないと思いつきづらいですが猟犬側の配置が面白いので印象付けて覚えましょう。
このときウサギが移動できるマスはGとKの2種類ありますが、H→Kと移動すると猟犬側がA→Fと移動することでパターン1の形になり猟犬側の必勝です。
ウサギがH→Gと移動した場合、猟犬側の正解はJ→Fとなります。A→Fと移動したくなると思いますが、その場合ウサギはG→Kと移動してからKとHを行ったり来たりするだけで千日手となり勝利できます。なので猟犬側はA→Fと移動したくなる気持ちをぐっと抑えてJ→Fと移動しましょう。
ここまでくると後は簡単です。ウサギはHとKの2種類のマスに移動できますがウサギがG→Hと移動したら猟犬側はF→Kと移動することでパターン2の形にすることが出来て猟犬必勝となります。
またウサギがG→Kと移動したら猟犬側はA→Eと移動することでパターン4の形にすることが出来て猟犬必勝となります。
ここまでをまとめると
ウK→G ⇒ 犬J→K ⇒ (パターン3)
ウK→H ⇒ 犬F→C ⇒ ウH→K ⇒ 犬A→F ⇒ (パターン1)
ウK→H ⇒ 犬F→C ⇒ ウH→G ⇒ 犬J→F ⇒ ウG→H ⇒ 犬F→K ⇒ (パターン2)
ウK→H ⇒ 犬F→C ⇒ ウH→G ⇒ 犬J→F ⇒ ウG→K ⇒ 犬A→E ⇒ (パターン4)
となります。
以上より、パターン5の場合でも猟犬側が必勝だということが説明できました。パターン5は比較的覚えづらいであろう1枚目と2枚目の画像の盤面がよく出てくるので、自分で実際に駒を動かしてみたりしてしっかり覚えておきましょう。
5つの必勝パターンについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。この5つのパターンを覚えておくだけでも勝率はぐっと上がると思います。次回はウサギの初期位置が固定の時、つまりHにある時について全部のパターンを解説していこうと思います。